主人の目の病気が再発してしまいました。
幸いなことに今回も左目だけ。
再発の可能性は低いと聞かされていたのに、
最後の治療から1年足らずであっさりと再発。
キーウエストを経つ直前まで
お世話になっていた目の専門医。
経過は良好なので、検診は半年に一度でよいでしょう、
と言っていたけど、あれから半年も経っていないよ。
半年と言わずせめて3ヶ月に一度は検診して!
と心配な私は主人にお願いしていました。
一度発病してしまうと時間との勝負!
という病気だからです。
再発の発見は一日でも早い方が良いのです。
主人は私の気持ちに答えて、
7月のアメリカでの検診の後、
9月に日本でも検診を受けてくれていました。
年内にもう一度ね!
と話をしていた矢先でした。
先日大阪の実家に帰った時に、
主人は車の事故を起こしてしまったのです。
事故と言っても停車している大型トラックの
斜め後ろを少しこすった程度でしたが、
明らかに目測を誤った結果でした。
幸い同乗していた姉と甥にも怪我はなく、
先方のトラックには人も乗っていず、
傷もほとんど分からない状態。
私達の乗っていたレンタカーは、
サイドミラーがあっさりぽっきり。
左側面は綺麗に横に傷がたくさん入っていました。
目の発病以来遠近感が失われたのは知っていたけど、
それって私の想像以上だったのかも知れません。
主人は方眼紙のような紙を使い、
毎日目のチェックをしています。
出血が始まると、黒い点が出来たり、
物がくっきり見えないくなったりするので、
方眼紙のようなマス目が役立っているようです。
しかし今回は主人も自分の異常に気づいていませんでした。
実家から帰ってきて即送り出した病院で
再発すなわち出血が認められたのです。
そして近い将来出血につながるといわれる
血管の傷も前回より少し大きくなっていました。
彼の左目の中心・視界の約40%は
すでに物がゆがんで見えるようになっていたので、
始まったばかりの出血による新たな視界のゆがみに
気が付かなかったのかもしれません。
金曜日に紹介状をもって
とある大学付属病院を訪れました。
随分待たされ、散瞳の後診察。
とても優秀だと紹介されたその先生は
出血は認められないと断言しました。
出血につながる傷はあるけれど、
まだ出血は始まっていないとの事。
では火曜日最初に診てくれたA先生の診断は
間違っていたということなのだろうか?
病院側の都合もあるのでしょう。
蛍光眼底検査は火曜日になってしまいました。
大きな大学付属病院と言っても、
マイアミで通っていた病院とは違い、
目の専門というわけではありません。
時間がかかってしまうのは仕方がないのかも。
でもね、やっぱりちょっと納得いかないんですよ。
主人の病気は日本での発病例がゼロなんです。
だからその先生も、この病気に関しては、
経験がかなり浅いのではないかと思うのです。
もちろん一生懸命勉強してきた知識というものは
頭の中にしっかり入っていると思うのですが、
実際どれだけの患者さんを診て来たのかは疑問です。
加えて、主人の目の治療は日本では無理ということを
今回初めて知りました。
日本でも目をレーザーで治療する話は聞いていたので、
主人の目も大丈夫だとタカをくくっていたのですが、
レーザーにも種類があるとの事。
主人の目に有効なレーザーは、
現在日本では認可されていないのか???
来年からは使える予定になるそうだ。
そういう状態で、
この大学付属病院の30過ぎの先生が
どこまで主人の病気に関する知識があるのか
不安になってしまいます。
素人がこんなことを言うなんて、
大学付属病院の先生に大変失礼ですよね。
大学付属病院の先生ごめんなさい。
眼球内で出血が始まっているかどうかなんて
眼科の先生なら散瞳ですぐわかりますものね。
最初に診てくださったA先生は
アメリカでも長い間勉強をしていらして
主人の病気に関しても詳しかったので、
つい比べてしまいました。
アメリカで勉強をしていたから優秀!
と思っているわけではないので誤解しないでくださいね。
もしかしたらこのA先生の方が
出血が始まっていると勘違いしたかも知れないのに。
腕の良し悪しは、必ずしも経験と比例
するわけじゃないですものね。
いけませんね、かなり感情的になっているようです。
でも、日本では治療不可と知った今、
もし出血が認められるのなら、
一刻も早くアメリカに行きたいのです。
出血をレーザーで治療したところで、
失われた視力は一生戻ってきません。
出血時よりも視力は落ち着きますが、
やはり視界の中心はモザイクがかかかった状態のまま。
これがどんどん広がるのが怖いのです。
火曜日の蛍光眼底検査では、血液の循環状態が詳しく分かるので
万が一に備えてアメリカ出発の準備を進める予定です。
2003年11月